夏になると、汗によるかゆみ、あせも(汗疹)や多汗症の方の受診が増えますね。
本日はそんな多汗症のお話です💦
今まで、手足の多汗症に対しては、塩化アルミニウム液(自費治療の塗り薬)やイオントフォレーシス療法(手足を水に浸しながら、微量な電流を流す治療)、ボツリヌス毒素の局所注射療法などと有効な治療法が限られていましたが、
2023年6月1日より、アポハイドローションが発売されました!!!
日本初の保険適用の原発性手掌多汗症治療薬になります✨
1日1回就寝前に、ポンプ5プッシュを適量の目安として、両手全体に塗ります。
直接目に触れてしまうと副作用などが出る可能性もあるため、ご心配な方は綿など布製の手袋などをしても良いです。(密封されてしまうようなゴムやシリコン、ビニールなどの素材の手袋は控えて下さい。)起床後は手を流水でよく洗います。
腋窩(わき)の多汗症の治療薬は、少しずつ有名になってきていますが、現在保険で2種類の薬剤のご処方が可能です。ワイプタイプ(使い切りで両脇に塗るタイプ)のラピフォートワイプとジェル状で直接脇に塗布するタイプのエクロックゲルがあります。ワイプタイプは衛生的に使用できますし、ジェル状の薬剤も直接触らず塗布でき、ボトルも新しくなり、非常に使いやすくなったので、お勧めです☺✨
残念ながら足の多汗症にはまだ保険で処方できる塗り薬はありません😢が、手の多汗症の塗り薬が発売されたことで、治療の幅が広がると思います!!!
夏が近づき、汗でお困りの方、
特に、手の汗により、テスト用紙が濡れてしまい字が書けない、握手をする際に恥ずかしいなど、手汗にお悩みの方はご相談下さい。
きぬ皮フ科クリニック
院長 川﨑ゆりか