前回、みずいぼのお話をしましたが、本日は、別の『いぼ』の話題です。
『いぼ』と言うと、皮膚から盛り上がった小さなできもののことを意味する俗称です☺
患者様からは、『いぼ』ができたと言われますが、実際には様々な原因からいぼができ、診断も異なります。
ウイルス感染や加齢、紫外線や摩擦によるものなどがあり、代表的な治療は液体窒素による凍結療法です✨
-196℃の液体の状態の窒素を、綿棒やスプレー、ピンセットなどで患部に白くなるまで数回当てて、
冷凍凝固させ、物理的にウイルスやできものを壊死させることで治療する方法です。
人工的にやけどのような状態になるため、水ぶくれができたり、炎症後の色素沈着が生じたりするリスクがあります。
感覚としては、『しみる』『冷たい』『熱い』のような感覚で、小児やお痛みに弱い方は、処置時のお痛みが辛いこともあります。
1週間から10日程度でかさぶたがはがれ、徐々に縮小を目指します。(明らかなかさぶたにならないことも多いです…)
そのため、1週間から2週間おきに通院の上、液体窒素による処置が必要になります。
病変の大きさや程度、数によって個人差はありますが、数か月から年単位の通院が必要になることもあります😢
ウイルスのいぼ(ウイルス性疣贅、尋常性疣贅)は、周囲などに感染しなかなか治らないこともあるので、発見したらなるべく早期の治療が望ましいです。
治療についても、ご不明な点がございましたらお気軽にご質問くださいね✨
きぬ皮フ科クリニック
院長 川﨑ゆりか